飛行機には一人で乗る事が多い私。
通路側の座席は、窓側の人の出入りが嫌なので、空いていれば必ず窓側を予約します。
飛行機の中では、周りの人達の様子で「今回はハズレ席だ・・・」と思う事があるのですが・・
時々面白い出会いもあります。
先日乗った飛行機も、いつもの様に窓側に座っていた私。
隣の2席に座った男女が席に着くなり缶ビールを飲み始めました。
まだ搭乗途中の時間なのに「早っ!!!」とビックリ。
裂きイカの様なツマミをむしゃむしゃ。ビールも2本目に突入。
「臭いし今回はハズレ席。」と思いながら寝不足だったので寝る事にしました。
ウトウトしていると
「何か飲みます?」と耳元で大きな声。
まさかのガサツなキャビンアテンダント!?と目を開けると、隣の席の女性(20代の女の子)が私を見つめてニコニコ。
「え、あ、じゃぁ冷たいお茶を」と思わず返事してしまった私にテーブルまで出してくれて
突然、「宮崎って面白い所ありますか?」と話しかけて来ました。
2人は親子で、お父様の故郷に旅行に行くとの事でした。
そして散々おしゃべりをした後、またウトウトしていると、誰かにトントンと肩を叩かれ振り向くと
隣の女の子がシートを倒してくつろいだ状態で、親指で後ろを差し「倒した方が楽っすよ!」とニッコリ。
そして飛行機を降りる時には「じゃ、また!あ、またじゃないか。お元気で!」って。
公共の乗り物で知らない人にあんなに話しかけられた事が無いので、かなり新鮮で面白い時間で、飛行機を降りた後で何だか可笑しくて思い出し笑いをしてしまいました。
そう言えば、韓国から帰る時の飛行機でも、心に残る方達が居ました。
いつもの様に窓側に座っていた私。
気づけば60代~70代のおじ様7~8人の集団に囲まれていました。
「きっとお酒を飲んで宴会を始めるにちがいない。最悪のハズレ席だ・・・」と思っていたのですが
窓側の私に機内食を渡してくれたり、とても紳士的で、聞こえて来る会話も
「飛行機に乗ってコレ(イヤホン)でジャズ聴くのが楽しみなんだよな~」とか
「買って来たカタツムリのクリーム、あれはいつ付ければいいんだい?」「寝る前でいいんじゃないか?」とか
とてもお洒落で微笑ましい。
良く見ると皆さまとてもお洒落で、私の隣のおじ様は真っ赤なセーターをお洒落に着こなしているし、向こうに居るおじ様は清潔なロン毛を束ねウエスタン調のファッション。
皆で楽しそうに次はどこに行こうかと相談をしていました。
そんなおじ様達の会話は、お洒落な雑誌を読んでいる様な、とても心地良い時間を与えてくれました。
おじ様達・・今も色々な国を旅しているのでしょうか。